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京都で学生時代を過ごした私達五人は十年ぶりに鞍馬の火祭を訪れた。かつて鞍馬を訪れた時、仲間は六人だった。あの夜消えた長谷川さんの行方は未だ知れない。「夜はどこにでも通じているの。世界はつねに夜なのよ」
見た目超イケメンの美智之輔は、恋愛対象が同性の男子。日本の美大を卒業後、一路パリへ。アルバイト先で人気小説家の羽生美晴と出会い、彼女が滞在しているというリトグラフ工房に連れていかれるが-。
戦慄のストーカー、怯える家族、職場の敵。手に汗握る攻防の行方は――?直木賞作家・池井戸潤、待望の作品が文庫でいきなり登場!
かつての賞作家・津田伸一は地方都市で風俗店の送迎ドライバーとして暮らしていた。彼の元に親しくしていた古書店の老人からの形見が届く。三千枚を超える一万円札。津田が最初の一枚を使うと、偽札騒ぎが起こった。
サラバとは何か。その力の途轍もなさに、まだ、少しも気づいてはいなかった。