TOP 特集 京の工芸
京の工芸

日本の伝統的な職人技

京の工芸

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第三回:芸術の秋を愉しむ

日本独特の素材を生かした、眼で耳で感じる職人の手業。

市松人形   

桐塑を基礎として胡粉(ごふん)を何回と塗り重ねて作られる。彫刻と塗りによって仕上げられ、世界で2つとない人形となる。着せ替えができる抱き人形だ。市松の名は、江戸時代中期に活躍した歌舞伎俳優(1722年-1762年)、佐野川市松に由来する説もある。

 

尺八

真竹の活動が鈍る冬、尺八とする竹を選び採掘する。そして火で炙り均整のとれた形にする。虚無僧尺八は竹をそのまま使うが、現代の尺八は音が効率よく鳴るように内径に地を塗る。自然の造形美に人知が加わり、オーケストラとも演奏できる音色が鳴る。

はじめてのオーケストラ

指揮者佐渡裕が初めて手がけた絵本が登場!

指揮者佐渡裕氏が初めててがけた絵本。主人公の女の子は小学生になって初めてコンサートに行きます。パパの指揮するベートーヴェンの『第九』交響曲を聴きに行くのです。一体オーケストラってどんなものなんだろう?

澤田美恵子/文 中野仁人/写真 日本の本/編集